「お墓参りは手ぶらで行くのは失礼にあたりますか?線香やお花だけは持っていったほうがいいですか?」
そんなお悩みを解決する記事を用意しました。
この記事を読めばお墓参りに手ぶらで行っても大丈夫かどうか分かりますよ!
またお墓参りの意味や、お墓参りの正しい作法についても紹介するので是非参考にしてくださいね。
お墓参りは手ぶらで行ってもOK?
結論、手ぶらでも問題ありません。
お墓参りで一番大切なことは、故人を思ってお墓の前で手を合わせることだからです。
お墓参りというと、お線香、お花、お供え物など様々な持ち物が必要なイメージがありますが、ふと「お墓参りに行こう」と思ったときに立ち寄って、手ぶらでお墓の前で手を合わせるだけでも問題はありません。
お墓参りは故人と心の中で対話する時間でもあるので、故人を思い出してお墓に行き、元気にしていることを伝えるだけで故人はきっと喜んでくれるはずです。
そのため、お墓参りの作法や持ち物を守ろうとして負担に感じる必要はなく、ふとした時に気軽にお墓参りに行ってみてくださいね。
仏壇がある場合には、お供え物はあっても良いかも
例えば、義実家のお墓参りの場合でも、お供え物はお義母さんが全て用意したから「手ぶらで来ていいよ」と言われた場合は、それに従ったほうがいいでしょう。
ただ仏壇がある場合にはお供え物はあっても良いかもしれません。
その際はパートナーに相談をしてみてください。
できれば持参したいお墓参りに必要なもの
繰り返しますが、お墓参りは手ぶらで行っても問題ありません。
ですが、お盆やお彼岸などでお墓参りに行く人が多い時期などで、手ぶらで行くと人目が気になるという方は、以下で紹介する持ち物を参考にしてください。
できれば持参したいお墓参りに必要なもの
- お線香・ライター
- ろうそく
- お花(仏花)
- 水
- お供え用の食べ物
- 数珠
- お墓の掃除道具
上記で紹介した「お墓参りに必要な持ち物」については、下記記事で詳しく解説しているので合わせてチェックしてみてください。
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正しいお墓参りの流れ・作法について
お墓参りは手ぶらで行っても問題ありませんが、一般的なお墓参りの作法は抑えておきましょう。
ここでは正しいお墓参りの流れや作法について紹介するので、行く前に確認しておいてくださいね。
① お墓に行く前に本堂にお参りをする (寺院墓地の場合)
もし寺院墓地 (お寺が管理している墓地)の場合は、お墓に行く前に本堂へお参りをしましょう。
本堂はお寺の中心的存在だからです。
お寺の住職や管理者がいらっしゃる場合には挨拶をするのが丁寧です。
② お墓の掃除をする
お墓の前に来たら、まずはお墓掃除をします。
お墓の周りの雑草の処理、落ち葉の掃除、墓石のほこりや汚れがある場合は、上から水を流して柔らかいタオルで拭き上げます。
汚れがひどい場合はスポンジなどを使って洗い落としましょう。
③ お花やお供え物を置く
掃除が済んだら、お花やお供え物を置いていきます。
まずはお花から。お花は花立の水を取り替えます。そして花立の高さに合うようにお花を切って、左右対称にお供えをします。
次にお水。水鉢がある場合は綺麗なお水を入れて、ない場合は湯呑に綺麗な水を入れましょう。
食べ物をお供えする場合は、お墓に直接置かず、半紙を敷いてその上に置きましょう。
半紙がない場合はハンカチなどでもOKです。
④ お線香を供えてお参り
お線香をつけるときは束の状態のまま点火して、全体に火がついたら上下に振るか、手で扇いで火を消します。
ここでは息をふきかけて消さないように注意します。仏教では人間の口から出た息は穢れ(けがれ)があると考えられているからです。
火をつけた線香は束のままお供えする、またはお参りの人で分けて順番にお供えする方法があります。
お線香を上げたらお参りをします。お墓の前で合掌しましょう。
お参りの順番は故人やご先祖様と縁が近い方からしていきます。ただ人数が多い場合などは順番にこだわり過ぎる必要もありません。
④ 後片付け
最後に後片付けです。
雑草や落ち葉、ゴミ、枯れたお花などはゴミ袋に入れて持ち帰ります。
また食べ物のお供え物もそのままにせず必ず持ち帰ります。カラスや虫などに荒らされてしまう可能性があるからです。
その他にも霊園や墓地のルールに従って後片付けをしましょう。
お墓参りのタブー!やってはいけないこともチェック。
お墓参りには基本的な流れや作法がありますが、一方でお墓参りではやってはいけないことも存在します。
ここではお墓参りのタブーについて紹介します。
① 食べ物のお供え物は持ち帰る
前述しましたが、食べ物のお供え物は持ち帰るか、もしくはその場で食べるようにしましょう。
カラスや虫などに荒らされたり、食べ物が腐ってお墓が汚れてしまう可能性があるからです。
② お花やお供え物にはタブーがある
トゲや毒のあるお花はお供えしては良くないとされています。「殺生」をイメージさせるからです。また香りが強いお花も周辺のお墓に迷惑となるため避けたほうがいいでしょう。
食べ物のお供え物では、肉や魚はタブーとされています。こちらも「殺生」をイメージさせてしまうからです。宗派によっても考え方が違いますが、よく分からない場合には避けたほうがいいです。
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③ 火は消して帰る
ろうそくの火は必ず消して帰りましょう。風で倒れたりして火災の原因になる可能性があるからです。
お線香の火は燃え尽きるまでそのままで問題ないですが、風の強い日はお線香の火が周りのものに燃えうつる可能性もあります。そのためできればお線香が完全に燃え尽きるのを確認してから帰宅するのが良いでしょう。
霊園の規則によってはお線香の火についても消して処分しなければならない場合があります。
④ お酒を墓石にかけない
故人がお酒が好きだったからといって、水と同じようにお酒を墓石にかけることはやめましょう。
墓石が変色したりサビの原因になってしまうからです。
お酒は缶や瓶のまま置いておくか、器に注いでお供えしましょう。
⑤ 霊園や墓地の規則を守る
その他に関しては、霊園や墓地の規則を守りましょう。
お供え物の持ち帰りのルールだったり、お花やろうそくなどもそのまま置いておいてはいけない場合もあります。
お墓参りの際は霊園や墓地の規則を守り、禁止とされていることはしないように注意しましょう。
お墓参りでよくある質問【気になる疑問に回答します】
最後にお墓参りでよくある質問に回答します。
お墓参りに行ってはいけない日ってあるの?
結論、ありません。
人によっては仏滅や友引などはダメと六曜を気にする人もいますが、六曜と仏教は何の関係もないため問題ないのです。
あなたが行きたいときにお参りしましょう。
お墓参りに適した時間は?
午前中が良いとされています。
1日の始まりの午前中に行くことで、故人やご先祖様の供養を最も優先するという意味があるからです。
とはいえ、どうしても時間的に難しい場合はこだわり過ぎる必要もなく、午後の明るい時間帯に行くでも問題ありません。
逆に、夕方から夜にかけての暗くなる時間帯は避けましょう。足元が見えづらく転倒の危険があること、また不審者と遭遇したりと防犯上危険だからです。
ただお盆の時期については夕方にお墓参りをすることもあるのでこの限りではありません。
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お墓参りの服装に決まりはあるの?
結論、ありません。
お墓参りはいつ行っても良いので、普段着や仕事着でも問題ありません。
ただ派手な服や露出の多い服は避けましょう。
日本の場合、赤い服はめでたいというイメージがあるので、真っ赤な服を着ていくと良く思わない人もいる可能性があります。
また露出が多い服もふさわしくありません。ヒールなども歩きづらいため避けたほうがいいでしょう。
お墓参りに1人で行ってはダメって本当?
結論、気にする必要はありません。
昔はお墓参りには1人では行ってはダメと言われていたようです。これは、昔のお墓は山などの足場の悪い場所にあったため、1人で行くと危険だからという理由からです。
今はお墓は目の付きやすい場所にあるので気にする必要はないでしょう。
お墓参りに行かないと運気が下がるって本当?
結論、運気が下がることはないです。
占いやスピリチュアル系の一部の話では、お墓参りに行かないと運気が下がると言われているようですが、お墓参りと運気の因果関係は何もありません。
忙しくて時間が取れずにお墓参りに行けない人も多いでしょうから、行きたくても行けない場合は、自宅で仏壇に手を合わせるだけでも十分でしょう。
お墓参りに行きすぎると良くない?
結論、問題ありません。
大切なのは故人やご先祖様を供養する気持ちです。そのため行き過ぎたとしても回数を気にする必要はありません。毎月のお墓参りが習慣になっている人もいます。
お墓参りの頻度は人それぞれですが、一般的に多いのは故人の命日、春と秋のお彼岸、お盆、年末年始です。
お彼岸はあの世とこの世が最も通じ合う時期と言われています。またお盆はご先祖様の魂が返ってくる日にあたります。
「ついで参り」は良くないの?
結論、問題ありません。
ついで参りとは何かの用事のついでにお墓参りに行くことを言います。
何かの用事が終わった後にお墓参りに行くのは、ご先祖様を大事にしてしないと考えられていたからです。
そのためお墓参りは全ての用事の最優先にしないといけないため「午前中」が良いとされていました。
しかし、お墓が遠方にあったり、忙しくて時間が取れないなど、人により行きたくても行けない事情が色々とあります。
そのため現代ではいつ行っても問題ないとされています。
まとめ:お墓参りは手ぶらでもOK!手を合わせるだけでもお参りに行きましょう。
今回はお墓参りは手ぶらで行ってもOKかというテーマで紹介しました。
結論、お墓参りは手ぶらでもOKです。
お墓参りで一番大切なことは、故人を思ってお墓の前で手を合わせることだからです。
ふとした時にお墓参りに行きたくなったら、お墓の前で手を合わせるだけでも故人はきっと喜んでくれるはずです。
ただ、手ぶらだと人目が気になる場合には以下の持ち物を参考にしてくださいね。
できれば持参したいお墓参りに必要なもの
- お線香・ライター
- ろうそく
- お花(仏花)
- 水
- お供え用の食べ物
- 数珠
- お墓の掃除道具
それでは今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。