「お墓参りの頻度ってどれくらいが適切ですか?行き過ぎは良くないですか?」
そんなお悩みを解決する記事を用意しました。
この記事を読めばお墓参りの頻度や回数についての疑問が解けますよ。
記事前半ではお墓参りの適切な頻度や回数、またお墓参りにおすすめな時期について、後半ではお墓参りの作法やマナーについて紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください。
お墓参りの頻度や回数に決まりはない!
お墓参りの頻度や回数に決まりはないです。いつ行ってもいいものなので、お墓参りは行きたいときに行きましょう。
ご先祖様や故人からすれば、お墓参りに来てくれること=会いに来てくれることを嬉しく思っているはずです。
そのためお墓参りの行き過ぎはダメということもないと言えるのです。
ただし、お墓参りの行き過ぎは問題ないとはいえ、変に義務化してしまうとお墓参りに行くことが苦痛と感じてしまうかもしれません。
お盆、お彼岸は必ず行くようにする、あとは行きたいときに行く、という感じで年に数回行くのを決めておくくらいが良いでしょう。
月1回ペースの頻度だとお墓掃除がラクになる
ちなみに、この記事を書いている私は月1回ペースの頻度でお墓参りに行っています。
月1回ペースぐらいだと行き過ぎという感じは全然ありません。
月1回のお墓参りをするメリットはお墓掃除がラクになることです。
常に外の環境下にあるお墓は、雨や風などで汚れが溜まっていきます。またしばらく放置してしまうと、水垢、コケ、カビといった頑固な汚れになってしまうんですよね。
そのためお墓参りでは必ずお墓掃除を行いますが、月1回ペースでお墓掃除ができれば比較的にキレイな状態をキープし続けられます。
またお墓周りの雑草も月1回ペースで定期的に草むしりすれば、ボーボーに伸びきってしまい草むしりが大変になることも防げますよ。
お墓参りに適した時期・おすすめの時期
一般的には、お墓参りに適した時期やおすすめの時期というのがあります。
多くの人がお墓参りに行く時期について紹介しますね。
お彼岸
お彼岸の時期は春と秋、季節の変わり目に当たり、自然界の変化が大きいことから、生と死、世界と彼岸(死後の世界)の狭間であるとされてきました。
そのため、現世とご先祖様がいる極楽が最も通じやすくなる期間と考えられ、お彼岸の時期にお墓参りをする慣習が生まれました。
お彼岸は春と秋でそれぞれ3日間ずつあります。中日である春分の日、秋分の日にお墓参りをする方が多いです。
お盆
お盆は故人がこの世に帰ってくる時期とされています。そのためお盆の時期にはお墓参りに行くことが慣習となっています。
多くの地域ではお盆は8月13日~16日の時期になります。東京をはじめとする一部地域では7月がお盆の場合もあります。
お盆には迎え盆と送り盆というのがあり、一般的には迎え盆とされるお盆の初日(13日)にお墓参りに行く方が多いようです。とはいえ決まりではないので、その他の日に行っても何ら問題はありません。
命日
故人様の命日もお墓参りに行くタイミングです。
1年に1回来る亡くなった日を祥月命日(しょうつきめいにち)と言い、毎月来る亡くなった日と一緒の日のことを月命日(つきめいにち)と言います。
忙しい現代では毎月お墓参りに行くのは大変なので、祥月命日にお墓参りに行くという方が多いです。
年末年始
1年の報告と新年の挨拶をするために、年末年始もお墓参りに適した時期です。
お正月休みで帰省する方も多く、親戚と顔を合わせる時期でもあるので、お墓参りにはちょうどいいタイミングと言えます。
長期休みなどで帰省したタイミング
お正月以外にもGWやシルバーウィークといった長期休みなどで帰省する方も多いです。そのタイミングでお墓参りに行くのも良いですね。
法事のとき(回忌法要)
1周忌や3回忌などの法事(回忌法要)の日にもお墓参りを行なうことが多いです。寺院墓地でお墓が同じ場所にあるときはお墓参りも一緒に行います。
ただ法要を行う場所とお墓の場所が違うときもあるので、その際は可能な場合のみで問題はないです。
人生の節目
進学、成人、就職、結婚など、人生の節目となるタイミングもお墓参りに適した時期です。
お墓参りは故人の冥福を祈るためだけでなく、故人と心の中で対話する場でもあるからです。
そのため人生の節目で故人への報告をして、今まで見守ってくださった感謝の言葉を伝えるためにお墓参りに行くと良いでしょう。
お墓参りに適した時間
お墓参りに行ってはいけない日はありません。また行ってはいけない時間というのもありません。
とはいえ、お寺や霊園が締まっている時間は行けないですし、開いてるからといって真夜中に行くのも近所迷惑になりますし、夜は足元も暗くて危ないです。
そのためお墓参りは日中の明るい時間帯に行くようにしましょう。おすすめは午前中です。
午前中がおすすめな理由は「ついで参り」にならないからです。
ついで参りとは何かの用事のついでにお墓参りすることを言います。例えば、買い物の帰りにお墓参りするのはついで参りになります。
お墓参りは1日の中で最優先させるべきで、ついで参りは良くないと考えられています。
ただ、このついで参りは現代では気にする人はほとんどいなくなりました。しかし中には気にする方もいるでしょう。
そのため、お墓参りは午前中に行くのがおすすめというわけです。また午前中のほうが時間に余裕ができたり、道が空いてたりするのでお参りもスムーズにいきますよ。
お墓参りに行ってはいけない日はありません
お墓参りに行ってはいけない日を気にする方もいます。
例えば、仏滅や友引の日はお墓参りは避けるべきと思ってる方もいるんではないでしょうか。
しかし気にする必要はありません。仏滅を含む六曜と仏教とは一切関係がないからです。
お墓参りに行ってはいけない日はありません。
ですが、中には縁起が悪いからといった理由で気にする方もいるので、その場合は合わせてあげて日にちを決めてあげると揉めることはないでしょう。
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ここからはお墓参りの作法や流れを解説します。
基本的にお墓参りの作法については決まりはありませんが、一般的に守ったほうがいい一連の流れというのがあります。
今まで何となくお墓参りしてきた方はこれを機に覚えておきましょう。
4つのステップで紹介します。
① お墓掃除をする
お墓の前に着いて一番最初に行うことはお墓掃除です。
お墓の周りの雑草取り、ゴミなどが落ちていたら拾います。また雨や風でホコリだらけの墓石をタオルや雑巾で水洗いをして、最後は乾拭きで拭き上げます。
注意点として、固いスポンジやタワシは使わないように。墓石が傷ついてしまいます。こびりついた汚れなどは柔らかいスポンジで擦るようにしましょう。
※ちなみに寺院墓地の場合は、お墓に行く前に本堂へお参りをしましょう。
②お花やお供え物をする
お墓掃除が終わったらお供え物をします。
お花は、花立に合う長さに切って左右対称になるようにお供えします。
また綺麗なお水もお供えします。水鉢があればそこに、なければコップや湯呑にお供えしましょう。
お菓子や果物などのお供え物は、直接お墓に置かず、半紙やハンカチの上に置くようにしてください。
③お線香を供えて合掌する
ロウソクの火からお線香に火をつけます。ロウソクがなければ直接ライターかマッチでお線香に火をつけましょう。
束で販売されているお線香は巻紙を外してからお供えしてください。
またお線香の火は息で吹き消さないように注意してください。仏教では人間の息は不浄なものとされているので、息で吹き消すことはタブーなのです。
火を消す際は、手で仰ぐか、手を振って消すようにしましょう。
お線香をお供えしたら合掌します。合掌しつつ心の中で故人と対話をして、日ごろの報告や感謝を伝えると良いですね。
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④後片付けをする
最後に後片付けです。
飲食物のお供え物は必ず持ち帰ってください。カラスなどの動物に荒らされたり、虫が湧いてしまう原因になるからです。
お花はそのままでいいかと思いますが、霊園によっては持ち帰りがルールになっている所もあるので、施設のルールに従ってください。
また墓地や霊園にゴミ箱があったとしても、大量に出た雑草やゴミを捨てるのは他の人や関係者に迷惑がかかってしまいます。掃除で出たゴミも一緒に持ち帰る余裕を持ちましょう
お墓参りの持ち物について
お墓参りにはお墓掃除やお供え物が必要になります。そのため次は、お墓参りの持ち物についてもまとめておきます。
お墓参りには以下のものを持っていきましょう。
お墓参りの持ち物
- 軍手 (掃除用)
- ぞうきん(掃除用)
- バケツ (掃除用)
- ゴミ袋 (掃除用)
- お線香 (お参り用)
- ロウソク(お参り用)
- ライター(お参り用)
- お水 (お参り用)
- お花(お参り用)
- お供え物 (お参り用)
- 手桶・柄杓 (お参り用)
- 数珠 (お参り用)
手桶・柄杓は墓地で借りれる場合は必要ありません。また合掌するときには数珠を手にかけて合掌するのが理想ですが、持っていない場合は持参しなくても問題はありません。
お墓参りのマナー・気を付けたほうがいいこと
お墓参りには、一般的に守ったほうがいいマナーや気を付けたほうがいいことがあります。
絶対的な決まりはないのですが、地域や家庭によっては必ず守らなければいけない場合もあります。
合わせてチェックしておいてください。
お墓参りの服装について
基本的には、お墓参りは普段着で構いません。
ただし、お墓参りに行くわけなので、派手な色や柄物の服、露出の多い服は避けたほうがいいです。
黒、紺、グレー、白など、落ち着いた色の服が無難です。お墓掃除もするので動きやすくて汚れてもいい服がベストですね。なのでハイヒールやピンヒールも避けたほうがいいです。
ちなみに法要などの場合は礼服を着ていくのが一般的です。
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お墓参りの順番について
家族や親戚の方とお墓参りに行ったときには、お墓参りの順番を守るようにしましょう。
1人ずつお墓の前でお参りする場合は、一般的には故人と縁が深くて近しい方から順にお参りします。
ただし、地域や家庭によって異なる場合もあるので、気になる方は確認しておきましょう。
お供えするお花の種類について
基本的にお供えするお花に決まりはありません。
お花屋さんで売られている「仏花」や、故人が好きだったお花や季節のお花をお供えしましょう。
ただし、毒やトゲ、匂いが強いお花は、お墓参りにはふさわしくないと考える方もいるようです。
気になる方は下記の記事を参考にしてお花を選んでみてください。
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お供え物は持ち帰る
食べ物、飲み物などのお供え物は持ち帰りましょう。
カラスなどの動物に荒らされたり、虫が湧いてしまいお墓が汚れてしまう可能性があるからです。
お供え物は持ち帰って召し上がりましょう。またお墓の前で食べることでも供養になります。
仏教以外(神道、キリスト教)のお参りの作法
神道やキリスト教の場合、供養に対する考え方が仏教とは違うため、お参りの作法も異なります。
ここでは神道とキリスト教のお参りの作法について紹介します。
神道のお参り
神道では、仏教でいう初盆と一緒で「新盆祭、新御霊祭(あらみたままつり)」のときにお参りするのが一般的です。
他には、「祥月命日(しょうつきめいにち)」、年忌法要の日にあたる「式年祭(しきねんさい)」などのタイミングでお参りをします。
ちなみに、神道では「榊」をお供えします。かしこまった場では、白い和紙をつけた玉串と呼ばれる榊をお供えすることもあります。
またお線香の代わりに、「酒・塩・水・米」などの神饌(しんせん)と呼ばれるものをお供えするのが一般的です。
キリスト教のお参り
キリスト教の場合は、仏教や神道のように定期的なお墓参りは行いません。中には故人の命日や教会のお祈りを定期的にする方もいます。
ただ、キリスト教の場合はお墓は故人の眠る場所として考えないため、お墓参りは神様に対してお祈りをする場になります。
お供え物も、白いお花のみお供えをします。
まとめ
今回は、お墓参りの行き過ぎはダメなのか?、またお墓参りの適切な頻度や回数について解説しました。
結論、お墓参りの行き過ぎはダメなことはなく、月1回ぐらいの頻度で行けばお墓掃除がラクになります。
またお墓参りの頻度も人それぞれで良いのですが、お彼岸、お盆、祥月命日、年末年始といった日にお墓参りに行く方が多いです。
お墓参りに行ってはいけない日はないので、お墓参りに行こうと思ったときにスムーズに行けるように、お墓参りの作法や流れもこれを機に覚えておくと良いですよ。
それでは今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。