お墓参り

お墓参りをするとご先祖様は喜ぶ?おすすめのお供え物を紹介。

「お墓参りをするとご先祖様は喜ぶの?どんなお供え物が喜ばれるの?」

そんなお悩みにお答えする記事を用意しました。

今回の記事では、そもそものお墓参りの目的を紹介していきながら、お墓参りをすることでご先祖様は喜ぶのかという疑問について解説します。

記事後半では、ご先祖様が喜ぶお供え物についても紹介するので、ぜひ最後まで読んで頂けたら幸いです。

 

お墓参りの目的はご先祖様(故人)への挨拶

お墓参りの目的をカンタンに言うと、ご先祖様(故人)に挨拶に行くことです。

お墓はご先祖様の家であり、お墓にお花やお供え物などの手土産を持っていくと考えれば、お家に訪問するのと一緒ですよね。

ご先祖様とは顔を合わせたこともないかもしれませんが、ご先祖様がいなければあなたはこの世に誕生していません。尊敬すべき目上の人であるので挨拶をするのは普通のことです。

また、自分たちが平穏無事で生活できているのはご先祖様が見守ってくれているおかげ、という考え方もあります。

そんなご先祖様だからこそ、日頃の感謝を伝えて、お線香やお花、お供え物をしてお墓の前で手を合わせるのです。

ちなみにお墓参りの際には、お墓掃除をするのがマナーです。墓石は雨や風で汚れてしまい経年劣化もしていきます。

なので、ご先祖様のお墓(家)が少しでも長く綺麗な状態を保てるように、お墓周りの雑草やゴミを拾い、墓石の汚れを落としてあげます。

お墓がきれいになると、あなた自身の心がすっきりする感覚になるはずです。

 

お墓参りをするとご先祖様は喜ぶのか?

前述しましたが、お墓はご先祖様の家です。

例えば、孫が挨拶に来てくれて喜ばないおばあちゃんやおじいちゃんはいるでしょうか?

そう考えるとご先祖様もきっと喜んでいるはずです。

中には、亡くなった人に感情もなにもないから喜ぶわけがないと考える人もいるでしょう。

言ってしまえば間違いではないのですが、それは人それぞれの価値観です。

お墓参りは、中々会えない家族や親戚が集まりますし、お墓掃除やお供え物をすることで心がすっきりとした気持ちになります。

そうすることで、お墓参りをした人(遺族)の心が育っていきます。

その結果、お墓参りをした人、その家族、その周囲の人が繁栄したり、良い環境で生活をしていける。そんな姿をみたご先祖様はきっと喜ぶんではないでしょうか。それがお墓参りの本当の目的でもあって、ご先祖にとっても一番の供養になることだと感じます。

 

ご先祖様が喜ぶお供え物とは?

お墓参りは手を合わせるだけでも供養になりますが、お供え物を持参するのが一般的です。

お供え物を持参する意味とは、仏様やご先祖様への感謝の意です。

今この世に生きているのはご先祖様のおかげであり、命を与えてくれた感謝をお供え物という形で表すためです。また、ご先祖様が安らかに眠れるようにという想いも込められています。

そこで、ここではご先祖様が喜ぶお供え物について紹介します。またお供え物にもマナーがあるのでその点も注意するようにしてください。

 

お供え物の基本「五供」

まずは基本的なお供え物から紹介します。

仏教では、五供「香・花・灯燭(とうしょく)・浄水・飲食(おんじき)」をお供えするのが基本となっています。

 

香とは、お線香を指します。

お線香の香りは故人の食べ物と考えられていて、またお墓参りに来た人の心身を清めるものとされています。

ちなみに、仏教では人間の息は不浄なものとされているので、お線香の火は手で仰ぐか、手を振って消します。口の息で消すのはタブーとされています。

またお線香は火事などにならないよう燃え尽きるまで見届けるのが安心ですが、風が弱かったり周りに燃え尽きるものがなければ帰っても問題ないでしょう。

 

お花の香も故人の食べ物と考えられています。

また、お花はお墓参りをしている自分の心と、ご先祖様の心を清らかにするという意味が込められています。

故人が好きだったお花や季節のお花をお供えしましょう。お花選びで迷ったらお花屋さんで売っている「仏花」をお供えしましょう。

ただし毒やトゲがあるお花は良くないとされているので、お花選びの際は下記記事を参考にしてみてください。

参考
お墓参りの花のタブーとは?花選びの種類・マナー・注意点を徹底解説

「お墓参りのお花にタブーはあるの?お墓参りに選んではいけない花や、お花を供える際のマナーや注意点が知りたいです」 そんなお悩みを解決する記事を用意しました。 この記事を読めば、お墓参りに選んではいけな ...

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灯燭(とうしょく)

灯燭(とうしょく)とは、ろうそくのことを指します。

ろうそくの火によって不浄なものを祓い、周囲を清める目的があります。また、周りを明るく照らすことで、煩悩の闇の中に光を当てて迷いを取り去るという意味もあります。

お参りが済んだらろうそくの火は必ず消して持ち帰ります。火を消す際は手で仰いで消すようにしましょう。

 

浄水

お水をお供えするのには、ご先祖様を喉の渇きから救うという意味があります。

水鉢というくぼみがあればそこに、なければコップか湯呑に綺麗なお水を入れてお供えしましょう。

 

飲食(おんじき)

飲べ物や飲み物のことです。季節の果物、お菓子、故人が好きだった食べ物や飲み物などをお供えします。

ちなみに食べ物や飲み物をお供えする際は直接お墓に置かず、半紙かハンカチを置いてその上にお供えしましょう。

ちなみに、仏教では肉や魚、匂いのキツイものはタブーとされているので注意してください。

また、お酒やジュースを墓石にかけるのもやめてください。墓石が変色したりカビの原因になってしまうので注意しましょう。

 

お墓参りにおすすめのお供え物

ここからは、お墓参りにおすすめのお供え物を紹介します。

 

故人が好きだったもの

生前に故人が好きだったものをお供えるすると喜ばれるでしょう。

よく選ばれるのが、お酒、タバコといった嗜好品です。

お供えすることよりも、故人が好きだったという記憶を蘇らせてくれることが故人にとって嬉しいことかもしれません。

 

丸い果物

丸い果物をお供えするのもおすすめです。

丸い(円形)の果物は、縁(えん)を結ぶとされて、お供え物に良いとされているからです。

故人との縁を結び、いつまでもつながっていれるようにという願いからお供えものにおすすめです。

 

お花 (造花でも可)

お花は故人が好きだったお花があればその種類を選びましょう。

またお墓にお供えするお花は、生花ではなく造花でも良しとされています。

なかなかお墓参りに行けない方は造花を選んであげれば、枯れずに綺麗な状態でいてくれます。

 

お墓参りに選んではいけないお供え物

お墓参りには選んではいけないお供え物があるのでここで紹介します。

 

五辛(ごしん)に当たるもの

五辛とは具体的に言えば、「にら、にんにく、ねぎ、らっきょう、はじかみ(しょうが、さんしょう)」を指します。

これは、仏教において匂いや辛みが強いものはお供え物に良くないとされているからです。

お供え物に選ぶ方も少ないと思いますが注意してください。

 

肉や魚

仏教では、肉や魚は「殺生」を連想させることからお供え物には良くないとされています

また生肉や生魚をお供えすると、動物に荒らされたり、腐ってしまってお墓を汚してしまう恐れもあるためお供えしないようにしましょう。

 

お墓参りのお供え物に関するマナー

お墓参りのお供え物のマナーについても触れておきます。

 

お供え物は必ず持ち帰る

お供え物は必ず持ち帰るようにしてください。

動物に荒らされる、虫が湧く、腐ってお墓が汚れるといった恐れがあるからです。

お墓の前にいるときだけお墓に置いておきましょう。

 

お墓の前でお供え物を食べる

もしくは、お墓の前でお供え物を食べるのも供養の方法の一つとされています。

お墓の前で食べることで、故人と飲食を共にするという意味があるからです。

特に蓋を開けたジュースや日持ちがしない食べ物などはその場で食べるのが良いでしょう。

 

お墓参りにふさわしい日・タイミングについて

最後にお墓参りにふさわしい日やタイミングについて紹介します。

まとめると以下の通りです。

  • 祥月命日
  • お彼岸
  • お盆
  • 人生の節目
  • 年末年始

それぞれどんな日なのか解説します。

 

祥月命日

命日とは、故人が亡くなった日のことを言います。忌日(きにち)とも言います。

命日にもそれぞれあり、亡くなった月日のことを祥月命日毎月くる亡くなった日のことを月命日と言います。

例えば10月1日に亡くなった場合には、10月1日が祥月命日となり、11月1日、12月1日などは月命日となります。

そのため祥月命日は年1回、月命日は年11回ある形になります。

現代においては「命日」と言うと年1回の祥月命日のことを指すことが多いです。

月命日に毎月お墓参りに行くのは大変なので、年1回の祥月命日にはなるべくお墓参りに行くようにすると良いですね。

 

お彼岸

お彼岸はあの世とこの世が一番近づく時期とされているので、お墓参りにふさわしいタイミングです。

お彼岸は年2回、春分の日、秋分の日のそれぞれ前後3日間を含めた7日間の時期を指します。

お彼岸の時期には、寺院が合同法要を行う彼岸会(ひがんえ)が行われたりします。

 

お盆

お盆は故人が家族のもとへ帰ってくる日とされているので、多くの人がお盆の時期にお墓参りに行きます。

お盆は毎年8月13日~16日の時期のことを指します。東京をはじめとした一部地域では7月の場合もあります。

また故人が亡くなって49日を終えたあとに初めて迎えるお盆を「新盆」や「初盆」と言います。

 

人生の節目

人生の節目になる時期もお墓参りにふさわしいタイミングです。

入学、就職、結婚、子供の誕生など、自分自身の生活に変化があったときにお墓参りに行くと、ご先祖様も喜んでくれるでしょう。

基本的にお墓参りはいつ行っても問題ないので、何か報告をしたいときにお墓参りに行くと良いでしょう。

 

年末年始

1年の感謝の報告や、新年の挨拶をかねて、年末年始にお墓参りに行かれる方も多いです。

ただ、神社信仰のある地域では、お正月にお墓参りはしてはいけないと言われている所もあったりします。トラブルにならないよう事前に確認しておきましょう。

 

まとめ

今回は、お墓参りをすることでご先祖様は喜ぶの?という疑問にお答えしました。

そこにはご先祖様がいないのではっきりとした答えは出せませんが、きっと喜んでいるに違いないと思います。

ご先祖様に挨拶に行き、お墓掃除をして、お供え物をすることで自分自身の気持ちがスッキリします。

そして自分自身や家族が心健やかに過ごせることが、ご先祖様が一番喜んでくれることではないでしょうか。

今度お墓参りに行く際には、ご先祖様が喜んでくれるお供え物を選んであげましょう。

それでは今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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