「お墓掃除をやってはいけない日ってありますか?」
そんなお悩みを解決する記事を用意しました。
タイトルにも書いた通り、お墓掃除をやってはいけない日はありません。
本記事を書いている私も、お墓掃除代行サービス「こころりんく」を運営しておりまして、そうした質問がよく来るのでこの記事を書こうと思いました。
ぜひ皆様にも大切なご先祖様のお墓掃除をして頂きたいので、正しいお墓掃除の流れ、マナーや注意点についても紹介するので、参考にしてくださいね。
お墓掃除をやってはいけない日はありません
お墓掃除はあなたがやろうと思ったとき、都合が良い日、好きな日に行って問題ありません。
ちなみに、お墓参りに行ってはいけない日もない、ということは以下の記事で紹介しました。
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お墓参りに行ってはいけない日はない【適した時間とマナーを守ろう】
「久しぶりにお墓参りに行こうと思っています。お墓参りに行ってはいけない日ってありますか?」 そんなお悩みを解決する記事を書きました。 結論から言うと、お墓参りに行ってはいけない日はないです。 行こうと ...
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お墓参りとお墓掃除はセットで行うことなので、あなたが行きたいと思ったときに行くと良いでしょう。
お墓を綺麗にしてあげてから、お墓の前で手を合わせて供養を行えば、ご先祖様はきっと喜ぶはずです。
雨や台風の日は避けるべき
とはいえ、雨や台風の日は避けましょう。
お墓は外にあるので、雨が降ってるときにお墓掃除はできません。
また雨が降ると分かっている日に掃除をしても、その後の雨水で墓石が汚れてしまいます。
台風の日は尚更です。突風で何かが飛んできてあなたの身に危険が及ぶかもしれません。
ちなみに、墓石は水分が残っているとシミや水垢の原因になってしまいます。
雨が降った翌日だったり晴れが続く日にお墓掃除をするのがベストなタイミングと言えるでしょう。
お墓掃除に適した時間帯
一般的に、お墓掃除をする時間帯も都合が良い時で問題ありませんが、適した時間帯というのがあります。
それは「午前中」です。
お墓参りでは「ついで参り」はよくないと言われることがあるからです。
これは1日の予定の中でお墓参りを最優先にするべきという考えです。何かの用事の後にお墓参りに行くのではなく、1日の最初の予定にお墓参りに行くべきと昔はされてきました。現代でもそうした考えを持っている人もいます。
また夏場にお墓掃除をする際は、午前中の比較的涼しい時間帯が適しています。
そうしたことから、お墓参り・お墓掃除は午前中に行くことに越したことはないでしょう。
一方で、お墓掃除に向かない時間帯なのが「夕方~夜」にかけての時間です。
暗くなると、ゴミや雑草、墓石の汚れを見落とします。また霊園や墓地の閉園時間間際までいると迷惑がかかってしまいます。
それに暗くなってからお墓で作業していると、不審者と間違われてしまう可能性もあります。
日中からお墓掃除をしていて、いつの間にか夕方になってしまった場合はしょうがないですが、夕方からお墓掃除を開始するのはやめたほうがいいでしょう。
お墓掃除はいつ行くべき?時期や頻度について
お墓が近い場合なら、月1回くらいの頻度でお墓掃除するのが理想です。
理由は、お墓は汚れやすいからです。
お墓は雨風にさらされ続けています。空気中のチリやほこりなどの粉塵が墓石のつなぎ目に入り込み雨によって固まってしまうと、落としにくい汚れになってしまいます。
また雨水がたまりやすい場所には水垢ができやすく、水垢はスクレイパーで削り落とすか、水垢専用の薬品を使わないと落ちません。
お墓を綺麗に保つためにも定期的にお墓掃除はしてあげましょう。
お墓が遠い場合には、お彼岸、お盆、年末年始といったお墓参りシーズンに合わせて掃除を行うと良いですね。
1年に1回も行けない事情がある場合には、お墓参り・お墓掃除の代行サービスを利用するのも一つの方法です。
正しいお墓掃除の方法【5ステップ】
正しいお墓掃除の方法についても見ていきましょう。
お墓掃除は以下の5つのステップで行いましょう。
正しいお墓掃除の方法5ステップ
①お墓の敷地内の掃除
②墓石の掃除
③部材の掃除
④乾拭き
⑤ゴミの回収
順番に解説します。
①お墓の敷地内の掃除
まずは、お墓の敷地内の掃除から始めます。
お墓は区画で区切られているので、区画内に生えている雑草の処理、ゴミや落ち葉拾い、植木の剪定などを行いましょう、
雑草処理用に軍手、ゴミや落ち葉拾い用にほうきとチリトリ、植木の剪定用に植木ハサミを用意しておくと便利です。
②墓石の掃除
次に、墓石の掃除です。墓石の掃除は「水洗い」が基本です。
墓石の上から柄杓で水をかけてチリやほこりを流します。
そして雑巾やスポンジにたっぷり水を含ませて水洗いをしていきます。
固いタワシでゴシゴシと擦ったり、洗剤などを使用すると墓石が傷んでしまうので注意してください。
墓石のつなぎ目、文字部分や家紋の部分の汚れは、水を含ませたブラシや雑巾で優しく擦って落とします。
③部材の掃除
墓石の水洗いの後は、花立や線香立て、湯呑などの部材を掃除します。
取り外せるものは取り外して、ボトルブラシや歯ブラシなどを使用して水洗いします。
花立の掃除は柄の付いたブラシがあると便利です。墓石用の花立ブラシというのが100均で売っているので購入しておくと良いでしょう。
④乾拭き
墓石、部材の水洗いが終わったら、タオルや雑巾で乾拭きします。
墓石に水滴が残っているとコケや水垢の原因になってしまいます。
水滴が残らないようにしっかり拭き取りましょう。
⑤ゴミの回収
最後に、お墓掃除で出たゴミを回収します。
ゴミ、落ち葉、雑草、汚れた雑巾など、ゴミ袋を用意して回収します。
墓地にゴミ捨て場があっても、大量に出たゴミを置いて行くのは迷惑になる可能性があるので、できれば持ち帰って家で処分するようにしましょう。
お墓掃除に必要な道具
正しいお墓掃除の方法が分かったところで、お墓掃除に必要な道具をまとめてみました。
お墓掃除に必要な道具
- ほうき・チリトリ
- 軍手
- 枝切りハサミ
- ゴミ袋
- タオル・雑巾
- スポンジ
- ボトルブラシ
- 歯ブラシ
- バケツ
上に紹介した道具があれば一通りのお墓掃除ができます。
全て100均で揃えることができるので、お墓掃除に行く前に準備していくと良いでしょう。
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お墓掃除のマナーや注意点
お墓掃除をするといっても好き勝手にやっていいわけではありません。
ここではお墓掃除のマナーや注意点について紹介します。
大声を出したり走り回らない
墓地は故人が眠る神聖な場所です。
大声を出したり、走り回ったりするのはマナー違反です。
小さなお子様がいる場合には注意しましょう。
ゴミや掃除道具を放置しない
墓地は公共の場です。
お墓掃除の道具、掃除の際に出たゴミは放置しないようにしましょう。
ゴミについては、墓地にゴミ集積所やゴミ箱がある場合は、ルールに基づいて捨てるようにしましょう。
ただし、植木の剪定、雑草取り等で大量に出たゴミを捨てるのは迷惑になってしまうので、できれば持ち帰って家で処分するようにしましょう。
家庭用洗剤を使わない
家庭用の食器洗剤、掃除用の洗剤を使うと、墓石のシミの原因になってしまいます。
使用する際は、墓石用の洗剤を使ってください。
墓石用の洗剤はホームセンターなどで購入することが可能です。
固いタワシ・スポンジは使用しない
固いタワシ、固いスポンジを使って墓石を磨いてしまうと、墓石が傷ついてしまいます。
墓石を磨く際は、柔らかいスポンジか雑巾を使いましょう。
除草剤の使用に注意
お墓周りの雑草対策に除草剤を使用する方もいます。
ただ霊園によっては除草剤を禁止しているところもあるので、確認してから使用するようにしましょう。
また除草剤を使用する場合は、墓石にかけないように注意してください。墓石がシミになったり変色してしまう恐れがあります。また枯らしてはいけない樹木にもかからないようにしましょう。
風の強い日に使用するのも避けてください。除草剤が隣のお墓まで飛び散ってしまう可能性があるので注意しましょう。
隣のお墓の掃除はしないように
親切心から掃除してしまう方もいるかもしれませんが、隣のお墓の掃除はしないようにしましょう。
お墓掃除は本来は子孫の務めとされているからです。
また勝手にお墓に入ったということからトラブルになる可能性もあります。
ただし、隣の区画から植木や雑草が侵入してきた場合などで、やむを得ず処理したということなら問題ないでしょう。
あとは、台風の後などでゴミが散乱していたり湯呑が倒れていたりしたら、ゴミを拾ってあげる、湯呑を元の位置に戻してあげるくらいはしてあげてもいいでしょう。
なかなかお墓掃除に行けない場合は「代行サービス」利用しましょう
「しばらく行ってないからお墓掃除をしないと...」と思っても、遠くにあって行けない、足が不自由で行けない、都合がつかずに行けない方も多いです。
そういった方が近年利用されているのが、お墓掃除の代行サービスです。
ご家族の代わりにお墓参りとお墓掃除をして、ご家族に代わって手を合わせてご先祖様に伝言を伝えてくれるサービスです。
お墓の汚れがひどい場合は、墓石クリーニングがおすすめです。専用の薬品を使って特殊洗浄を行うので、お墓が新品同様にピカピカに仕上がります。
この記事を書いている「こころリンク」でも、お墓参り代行・墓石クリーニングのサービスを行っています。
東京・埼玉を中心に関東圏内であれば出張費なしでお伺いいたします。
サービスの詳細は下記公式HPをご覧ください。
まとめ
お墓掃除をやってはいけない日はありません。
雨や台風の日は避けつつ、あなたの都合がつく日にお墓掃除をやってあげましょう。
また、お墓は汚れやすいので定期的に掃除したほうがいいので、お彼岸、お盆、年末年始などのお墓参りのタイミングでお墓掃除をしてあげると良いですね。
なかなかお墓参りや掃除に行けない方は、お墓掃除の代行サービスを利用するのがおすすめです。
関東圏内の方は「こころリンク」までお気軽にご相談ください。
それでは今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。