「ワンちゃんを飼っているんですが、お墓参りに犬を連れていっても良いものですか?」
そんなお悩みを解決する記事を用意しました。
結論、お墓参りに犬を連れていってもOKですが、連れて行くには色々と注意しなければならないことがあります。
状況によっては連れていけなかったり、連れていかないほうがいい場合もあるので、ワンちゃんと一緒にお墓参りに行こうと考えている方は本記事を参考にしてくださいね。
お墓参りに犬を連れて行ってもOKだけど...
お寺や霊園で「ペット禁止」とされていなければ、お墓参りに犬を連れて行ってもOKです。
ただお墓参りにペットを連れて行くのは、できれば避けたほうがいいかもしれません。
理由は墓地や霊園には沢山のお墓があり、色々な人が出入りするので、ワンちゃんが失敗したりトラブルを起こす可能性があるからです。
なので、もし短時間でお墓参りを済ます予定であれば、ワンちゃんだけ家でお留守番させたほうがいいです。
お墓参りに犬を連れていくのはおすすめしない理由3つ
実は、お寺、墓地、霊園などではペットの連れ込みを禁止しているところが多いです。
ペットの連れ込みを禁止するのは、それなりのペットにまつわるトラブルが発生してしまうからでもあります。
①失敗してしまう可能性があるから
一つ目は、どんなに賢い犬でも失敗してしまう可能性があるからです。
家では行儀がいいワンちゃんでも、そこは動物なので、時には失敗したり粗相をしてしまうこともあります。
霊園の植栽や通りの道などでウンチをしてしまったり、他の家の墓石にオシッコをかけてしまったりもあり得ます。
また他の人に嚙みついてケガをさせてしまうなんて恐れもあります。その場合は損害賠償請求など大変なことになります。
そうした理由からお寺や霊園では「ペット禁止」としている所が多く、禁止としていなくても連れて行くのはおすすめしないわけですね。
② 吠えるから
二つ目は、犬が吠える鳴き声は、人によっては騒音になってしまうからです。
特に犬が苦手な人にとっては、近くでいきなり「ワンッ!」と吠えられたらビックリしますし、小さい子供だった場合は泣いてしまうかもしれません。
またお墓参りというのは、静かに手を合わせてご先祖様と向き合う場です。
そうしてる時に近くで「ワンワン!」と鳴いていたら、周りのお墓参りの方々に迷惑になってしまう可能性があります。
③ 仏教の考えでは犬を連れて行くのは「不適切」とされているから
最後の三つ目は宗教的な理由です。
仏教の考えではお墓に犬を連れていくのは不適切とされている言われがあるからです。
仏教の考え方に、六道(ろくどう)=6つの苦しみの世界で生死を繰り返すというものがあります。
- 天道
- 人道
- 修羅道
- 畜生道
- 飢餓道
- 地獄道
仏教ではこの6つの苦しみの世界から離れることを目指しており、①天道に近づくほど苦しみは少なく、それだけ仏界に近い世界となります。
そして人間は「②人道」の世界を生きていて、犬などの動物は「④畜生道」の世界を生きているとされています。
このことは、仏教では犬よりも人間のほうが高い次元の世界に生きていることを意味しています。
お墓は仏様の世界とつながっている神聖な場所なので、人間よりも低い世界に生きる犬を連れていくのは不適切ということになるわけです。
ただここまで宗教的な事情でペットを禁止にするところはないです。あくまでも仏教的な考え方でこうした区別をされていることは頭の片隅にでもおいておくといいかもしれません。
犬と一緒にお墓参りに行く際の注意点8つ
できればお墓参りには犬を連れていかないほうがいいですが、どうしてもという理由がある場合は別です。
ただ犬と一緒にお墓参りに行く際は下記の注意点を守りましょう。
犬と一緒にお墓参りに行く際の注意点8つ
① ペットの連れ込みはOKか確認する
② リードをつけて目を離さない
③ ウンチとオシッコは済ませておく
④ 他の家のお墓には入れさせない
⑤ 犬が苦手な人がいることを意識する
⑥ 夏場は日陰にいさせる
⑦ 犬を車で待たせない
⑧ キャリーカートがあれば利用する
順番に解説していきます。
① ペットの連れ込みはOKか確認する
前述しましたが、お寺や霊園では「ペット連れ込み禁止」となっている所が多いです。
そのためペットの連れ込みがOKか行く前に必ず確認しましょう。
② リードをつけて目を離さない
犬を連れてお墓参りに行く際は、必ずリードをつけて目を離さないようにしましょう。
他のお墓にオシッコをかけたり、他の人に噛みついたりといったことをしないためです。
また他の人に「ちゃんと見ている」と分かってもらえるので、嫌な顔をされることが減ります。
犬と一緒にお墓参りに行くときは散歩の時と同じように必ずリードをつけてくださいね。
③ ウンチとオシッコは済ませておく
お寺や霊園で粗相しないよう、ウンチとオシッコは済ませてからお墓参りに行くようにしましょう。
朝の散歩で排泄する習慣があるなら、散歩をしてからお墓参りに行くと良いですね。
とはいえ動物なので、いつものようにしてくれない日もあったりします。
そんなときはペット用のオムツをつけてあげてください。
オムツがあれば他の人のお墓にオシッコをかけたり、公共の場所でウンチしたりといったトラブルが避けられます。
④ 他の家のお墓には入れさせない
ワンちゃんには必ずリードをつけて他の家のお墓に入れさせないようにしましょう。
他の家のお墓を汚してしまったり、お供え物を食べてしまうかもしれないからです。
またお墓は神聖な場所なので、他の家のお墓に入ることはそのお墓を穢(けが)して、その家の仏様を冒とくする行為になってしまいます。
そのため他の家のお墓には入れさせないよう、リードをつけて目を離さないようにしてください。
⑤ 犬が苦手な人がいることを意識する
お墓参りには様々な人が来ますので、中には犬が苦手な人がいるかもしれません。
そんなときに犬が通路をふさいでいたり、近くで「ワンワンッ!」と吠えてしまっては犬が苦手な人を怖がらせてしまう可能性があります。
そのため犬が苦手な人がいることを意識して、他の人の近くを犬を連れて歩かないなどの配慮をしてお墓参りをしましょう。
⑥ 夏場は日陰にいさせる
お盆などの夏場の時期のお墓参りはとにかく暑いので、常に日陰にいさせましょう。
夏場は気温も高ければ地面の温度も上がります。地面がアスファルトの場合は表面温度が60℃を超える日もあります。
ワンちゃんはその地面の近くを歩くわけなので、人間以上に暑く感じてしまうからです。
そのためワンちゃんは日陰に入れてあげて、すぐに水分補給ができるようにお水の準備もしておきましょう。
⑦ 犬を車で待たせない
犬を車で待たせないように注意してください。
夏場は車内温度がかなり高く熱中症になってしまう危険があるからです。
夏場に限らず太陽が当たるところに車を置いておくと、車内温度は上がりますし、窓を10~20cm開けたところで車内温度は下がりません。
車で待たせるくらいなら、お墓まで一緒に行く、もしくは家でお留守番させたほうがいいですね。
⑧ キャリーカートがあれば利用する
もし、あなたのワンちゃんが小型・中型犬の場合で、ペット用のキャリカートを持っているなら利用しましょう。
キャリーカートを利用すれば、犬を連れてのお墓参りのほとんどのトラブルを回避できるからです。
キャリーカートを利用すれば、雨や日差しから守ってくれたり、小物なども入れられるバッグ代わりになり、他の人に迷惑をかける心配もなくなります。
キャリーカートはお墓参りに限らず、ペットとのお出かけにとても便利なのでこれを機に購入してみるのもいいですね。
まとめ:お墓参りに犬を連れていくなら注意点を守りましょう
結論、お墓参りに犬を連れて行くのは可能ですが、他のお墓や他の人に迷惑をかけたり、トラブルになる可能性もあるのでおすすめはしません。
とはいえ、事情もあって連れていかなければならない方もいると思います。
その場合は下記の注意点を守ってお墓参りに行きましょう。
犬と一緒にお墓参りに行く際の注意点8つ
① ペットの連れ込みはOKか確認する
② リードをつけて目を離さない
③ ウンチとオシッコは済ませておく
④ 他の家のお墓には入れさせない
⑤ 犬が苦手な人がいることを意識する
⑥ 夏場は日陰にいさせる
⑦ 犬を車で待たせない
⑧ キャリーカートがあれば利用する
それでは今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。