「お墓参りの時ってなんて言葉をかけたらいいの?お願い事をするのはダメなの?」
そんなお悩みを解決する記事を用意しました。
この記事を読めばお墓参りの時にかける言葉が分かりますよ。
またお墓参りのマナーも解説するので、お墓参りの時に使わないほうがいい言葉や、やってはいけないことなども分かります。
これからお墓参りに行かれる方は参考にしてくださいね。
お墓参りの時にかける言葉とは?
お墓参りの際にお墓に向かってかける言葉は、故人への思いや敬意を表す重要な行為です。
まず、礼を尽くすために、「お参りに参りました」と故人に報告するのが一般的です。
次に、故人への近況報告や感謝の言葉、謝罪の言葉などを述べるのがいいでしょう。
近況報告は、家族の状況、個人の成長、大切な出来事など、故人が生きていた時に共有していたであろう話題について語るものです。「父さん、私、大学を卒業しました」といった具体的な事柄を伝えるのも良いですね。
感謝の言葉としては、「いつも見守ってくれて、ありがとう」や、「あなたがいたから私たちは今ここにいられます」など、故人が残してくれたものに対する感謝の気持ちを伝えましょう。
また、何か後悔するようなことがある場合は、お墓参りの際にその謝罪の言葉を述べることも重要です。「あの時は理解できなかったけれど、今ならわかります。ごめんなさい」といった形で、自己反省の意味も含めて故人に向き合うことができます。
最後に、「また来ます」や、「これからもよろしくお願いします」といった言葉を残してあとにすると良いですね。そうした言葉は、故人との関係が続いていること、そしてその存在が依然として大切であることを示すことができます。
言葉をかける時は、声に出す?心の中で伝える?
どちらでも構いません。
ただお墓は共有の場所なので、周囲へのマナーは守りましょう。
あまりにも大きな声だと迷惑になる可能性がありますし、声に出して伝える内容として問題ないかなど、声を出す際は注意が必要です。
一般的には、声に出さずに心の中で伝える方が多いですね。
手を合わすだけでも構わない
かける言葉が見つからない場合には、手を合わすだけでも構いません。
手を合わせることはご先祖様への敬意や感謝を表す行為なので、立派な供養になるからです。
そのためお墓参りに行かれた際には、かける言葉が見つからなくても墓前で手を合わせるようにしてくださいね。
かける言葉には「忌み言葉」に注意しましょう
お墓参りの際には、言葉遣いに気をつけることも大切です。
特に「忌み言葉」と言われるものは昔から縁起が悪いものとされてきました。
同じ家族内であれば気にしないかもしれませんが、お墓参りは普段接することが少ない年代の方も一緒になります。気にする方もいるかもしれないので事前に知っておきたいものです。
忌み言葉は複数あるので、以下にまとめてみました。
重ね表現
- 重ね重ね
- 色々
- 次々
- くれぐれも
- ますます
- 時々
不幸が続くことを連想させる言葉
- 引き続き
- 続いて
- 次に
- 追って
死を連想させる・縁起のよくない言葉
- 死亡
- 終わる
- 離れる
- 終わり
- つらい
- 切る
- 壊れる
また、具体的な病名や死因を口にするのも避けた方が良いでしょう。これは故人がその病名や死因を連想させ、不快に感じる可能性があるからです。
声に出して伝える際は、忌み言葉に気をつけるようにしましょう。
お墓参りではお願い事はしないもの
お墓は神社やお寺ではありません。お墓参りは神様ではなくて、ご先祖様や故人に手を合わせるものです。
そのためお墓参りでお願い事をするのは違います。
かける言葉がお願い事になってしまう場合には、言葉の使い方を変えてみましょう。
例えば「仕事がうまくいきますように」とお願いごとなら、「仕事がうまくいくように頑張るから応援していてね」といったように、自分を鼓舞させる決意表明をする言葉がよいかもしれません。
お墓参りの流れ・マナーを覚えてお墓参りに行こう
ここからは、お墓参りの流れやマナーについて紹介します。
そもそもお墓参りとは、お墓に眠るご先祖様を供養するため、また今生きていることを感謝するための行為です。
具体的には、お墓にお花や線香を供え、故人への感謝の言葉や近況を語るといったことをしますが、お墓参りには一般的に流れやマナーがあります。
一般的なお墓参りの流れやマナーは以下の通りです。
①本堂にお参りする
②お墓掃除をする
③お供え物をする
④線香をあげ合掌する
⑤後片付けをする
順番に解説していきますね。
①本堂にお参りする
寺院墓地の場合は、お墓参りの前にまず本堂にお参りをします。
これは普段からお墓を見守ってくれている仏様への感謝を伝えるためです。
本堂の中にいる住職を訪ねる必要はないですが、もし外に住職がいたら挨拶しましょう。
②お墓掃除をする
お墓の前に来たら、一番最初にやることはお墓掃除です。
お墓の周りのゴミや落ち葉を拾い、雑草を取り、墓石を磨きます。
墓石磨きをする際は、固いタワシやザラザラしたスポンジはNGです。擦ると傷ついてしまいます。必ず柔らかいスポンジや布で拭くようにしてください。
また花立てや水鉢も取り外してキレイに水洗いしましょう。
③お供え物をする
お墓掃除を終えたら、お墓にお供え物をします。
まず墓石に水をかけます。水をかけることによりご先祖様の喉の渇きから救う意味があります。(ただ地域や宗派によって水をかけるのがタブーな場合もあるので確認してから行いましょう)
次にお花を供えます。お花をお供えする際は左右対称になるようにしてください。またお花の本数は奇数本をお供えします。
花立や水鉢は必ず洗って綺麗にして、新鮮なお水に入れ替えてください。
食べ物のお供えをする場合は、直接墓石におかず半紙などを下に敷いてその上にお供えします。
飲み物をお供えする場合は、コップに入れてお供えすると良いですね。
④線香をあげ合掌する
お供え物が終わったら、線香をあげます。
複数人で来ている場合には、線香は一人ずつお供えします。順番は故人と関係が深かった順にしていきます。
ちなみに、線香の火は息で吹きかけて消すのはタブーです。手で仰ぐか、手を振って消すようにしてください。
線香をお供えしたら、しゃがんで合掌をして、冒頭で紹介した言葉を参考にして言葉をかけてあげてください。
⑤ 後片付けをする
最後に後片付けをします。
食べ物のお供え物は必ず持ち帰ってください。そのまま置いておくと動物に荒らされたり、風などで飛んで周辺を汚してしまう可能性があるからです。
霊園やお寺によってはお花も持ち帰るのがルールになっている場所もあるので、ルールを確認して後片付けをしてください。
お墓参りに必要な持ち物について
ここからは、お墓参りに必要な持ち物を紹介します。
お墓参りに必要な持ち物は以下の通りです。
- 掃除道具
- お供え物
- お線香
- そうろく
- ライター・マッチ
- 数珠
それぞれ具体的に紹介します。
掃除道具
お墓掃除をする際に必要な掃除道具は以下の通りです。
- 軍手
- 鎌
- ほうき・ちりとり
- タオル・新品の雑巾
- 歯ブラシ
- 柔らかいスポンジ
- バケツ・手桶
- 柄杓
- ゴミ袋
お墓掃除には、雑草取り、ゴミや落ち葉拾い、墓石磨き、花立てや水鉢洗いといったことをするので、それに必要な道具をそろえて持っていきましょう。
手桶や柄杓は置いてあるところもあるので、使ってもいい場合は使わせてもらいましょう。
またお水が使えないところもあったりするので、その場合はお水も買っていきましょう。
お供え物
お供え物は、お花、お水、食べ物、飲み物などです。
お花は故人が好きだったお花か、季節に合わせたお花を選びましょう。ただし、トゲや毒のある花、匂いが強い花はタブーとされているので選ばないようにしてください。
お水はミネラルウォーターを買っていくと良いです。新鮮できれいな水をお供えすることは大切な供養になります。花立や水鉢用のお水として用意しましょう。
食べ物や飲み物は故人が好きだったものをお供えします。飲食物のお供えものは、お供えしたらその場で食べるか、持ち帰るようにしましょう。またタバコが好きだった場合はタバコをお供えします。
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お線香
仏教では、お線香の香りは故人の食べ物とされています。
またお線香の煙で、お墓参りに来た人の心身を清めるという意味もあります。
お線香は100均やコンビニでも売っているので買っていきましょう。
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そうろく
お墓参りにはろうそくを持っていきましょう。ろうそくを灯すことで、不浄なものを祓い、周囲を清める意味があります。
直接ライターやマッチでお線香に火をつけるのもいいですが、一度ろうそくを灯して、ろうそくの火でお線香をつけるのがベターです。
ライター・マッチ
ろうそくやお線香に火をつけるために必要です。必ず持ってい行きましょう。
数珠
お墓参りには数珠を持っていき、数珠を手にかけて合掌するのがマナーとされています。
ただし必ずしもお墓参りに数珠が必要なわけではありません。わざわざ買う必要はなく、数珠を持っているなら持参しましょう。
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お墓参りの服装について
お墓参りは、お葬式や法要とは違います。そのため普段着で行って全く問題ありません。
ただし普段着の中でもふさわしくない格好もあります。
- 原色系の派手な色や柄の服
- 毛皮や革製品の服
- 露出の多い服
以上の服はお墓参りにふさわしくありませんので、着ていかないようにしてください。
それではどんな服が良いのか?男女別に服装のマナーについて紹介します。
男性のお墓参りの服装マナー
法事以外の場合は普段着でOKです。黒、グレー、白、紺、ベージュなど、落ち着いた色の服を選ぶと良いですね。
白や淡い色のシャツに、黒、紺、グレー、ベージュなどのパンツを合わせると見た目がスマートで落ち着いた感じになります。
女性のお墓参りの服装マナー
法事以外の場合は普段着でOKです。白、グレー、紺、黒、ベージュ、また原色ではない淡い色味の服であれば落ち着いた印象になるでしょう。
嫁の立場で旦那の実家へお墓参りに行く場合などには、ワンピースやセットアップ、カーディガン、ジャケットなどを羽織るときちんとした印象になりますね。
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お墓参りでやってはいけないことは?
最後に、お墓参りでやってはいけないことについて紹介します。
以下の通りです。
- 騒いだり、走り回る
- 他の家の墓地に入る
- お酒やジュースを墓石にかける
- 立ったまま合掌する
騒いだり、走り回る
墓地は共用の場所です。他にもお参りに来ている人がいるので、騒いだり、走り回ったりしないようにしてください。
また墓地は足元の悪いところも多くケガにもつながります。
小さいお子様とお墓参りに行かれる際は手をつないでおくか、走り回らないよう注意しておきましょう。
他の家の墓地に入る
他の家の墓地に入ることはマナー違反です。またお墓を傷つけたり何かを倒してしまったりトラブルになる可能性も。
こちらも小さいお子様がいる場合は注意してください。
お酒やジュースを墓石にかける
お酒やジュースを墓石にかけると、お墓が変色や変質したりして汚れてしまいます。
故人が好きだったからといって墓石にお酒やジュースをかけるのはやめましょう。
また缶ビールや缶ジュースをそのまま墓石に置いたままにすると、缶の跡がついたりサビが染み込んでしまうことがあります。
そのためお供え物は持ち帰るようにしましょう。
立ったまま合掌する
手を合わせて合掌する際は、立ったままだと仏様を見下ろす形になるので失礼にあたります。
合掌する際はしゃがんで行いましょう。
まとめ
今回はお墓参りの時にかける言葉について紹介しました。
かける言葉は、まずは「お参りに来ました」と礼を尽くして報告します。
それから、故人への近況報告や感謝の言葉、謝罪の言葉などを述べるのがいいでしょう。
かける言葉が見つからない場合は手を合わすだけでも構いません。
本記事で紹介したお墓参りの流れやマナーを参考にして、お墓参りにお出かけください。
それでは今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。