お墓参り

お墓参りの服装に決まりはある?【好ましい服装とマナー違反な装い】

お墓参りに行く時の服装って何か決まりってあるのでしょうか?

そんなお悩みを解決する記事を用意しました。

この記事を読めばお墓参りの服装について全て分かりますよ。

お墓参りに行く目的別に好ましい服装、マナー違反な装いや小物の注意点についても紹介するので、これからお墓参りに行く予定の方は参考にしてくださいね。

 

お墓参りの服装に決まりはありません

お墓参りに行くときの服装に決まりはありません。

そのため普段着で行って全く問題はないです。

とはいえ、人により普段着の装いは違うので、ダメではないけどマナー違反になってしまう服装もあったりします。

 

マナー違反になるかも!お墓参りでは避けたい服装

お墓参りの服装に決まりはないですが、どんな服装でもOKというわけではありません。

周りの人が不快に思うような服装は避けたほうが無難です。

人によっては「非常識だ」と思われてしまうかもしれないので、以下で避けたほうがいい服装を紹介しますね。

 

派手な色や柄の服

原色系の色が柄物の目立つ服は控えたほうがいいでしょう

お墓参りは慎ましくおこなうものなので、派手な色の服はふさわしくありません。

日本の場合、赤い服はめでたいというイメージがあるので、真っ赤な服を着ていくと良く思わない人もいる可能性があります。

墓地にはさまざまな考えの人がいるので、そうした人のことを考慮して、派手な色や柄の服は選ばないようにしたほうがいいです。

 

毛皮や革製品の服

毛皮、動物柄、革製品などは、「殺生」をイメージさせるものとして、お墓参りの服装にはふさわしくないとされています。

本物の革ではないフェイクファーだとしても、見た目は本物に見えるので避けたほうがいいでしょう。

細かく言えばベルトやバッグなどの小物もそうですが、今の時代でそこまで細かく言う人はいないので大丈夫でしょう。

 

露出の多い服装

男性であればタンクトップ、ショートパンツ、女性であればキャミソールやミニスカートなど、肌の露出が多い服装は避けましょう。

不快に思う人がいるという点と、お墓参りにはふさわしくない恰好だからです。

お墓周辺は草木が生い茂っていたりして木の枝などで肌が傷つくこともあります。

またお墓周辺は蚊が発生しやすいので、露出が多い服だと蚊に刺されれ大変です。

夏場は過度な露出にならない半袖シャツやTシャツ、肩が出てしまう服なら薄手のカーディガンを羽織る工夫をして、虫よけスプレー、蚊取り線香などを持参して対策しましょう。

 

お墓参りの好ましい服装を「目的別」に紹介

お墓参りの服装に決まりはないとはいえ、どんな服装で行こうか迷ってしまうかもしれません。

そこで、お墓参りの目的別に好ましい服装というのを紹介します。

 

普段の日のお墓参り

普段の日のお墓参りには服装に決まりはありません。

前述したマナー違反になりそうな服装を避けて普段着でお参りに行きましょう。

 

お墓掃除に時間をかけるとき

お盆やお彼岸前などで普段以上にお墓掃除に時間をかけるときは、動きやすくて汚れてもいい服や靴を選びましょう。

水で濡れたり汗をかいたりすると思うので、速乾性の良い素材の服が良いですね。

草むしりをするなら軍手やスコップなどがあると便利です。

夏場の長時間作業の場合は、蚊や虫さされ対策、日焼け予防、汗拭きタオルなども持参しましょう。

 

節目や記念日、報告でのお墓参り

入学、卒業、成人式、就職、結婚など、何かの節目のときに報告を兼ねたお墓参りは、そのときに何を報告したいかで服装を選ぶと良いでしょう。

入学の報告であれば制服やスーツ、成人式なら振り袖姿が良いですね。

派手な服装はマナー違反と前述しましたが、成長した姿を故人に見せたいという意味であればマナー違反にはなりません。

結婚の報告であればスーツやジャケットなどフォーマルな服装でいけば印象も良いですね。

 

法事のときのお墓参り

墓前法要や法要後のお墓参り、いわゆる法事のときのお墓参りは、礼服(喪服)で行うのが一般的です。

ただ地域や立場によっても変わり、一周忌や三回忌の法要では喪服を着ますが、七回忌以降は喪服ではなくスーツなどの平服でも良いとされる場合もあります。

周りは喪服なのに自分だけスーツ、親族がスーツなのに自分だけ喪服といったことがないよう、事前に行く人に相談しておくと良いでしょう。

 

お盆のお墓参りの服装

お盆のお墓参りの服装も普段着で問題ありません。ただ夏場ですので気温や湿度が高いため熱中症に注意した涼しい服装が理想です。

また、初盆で法要を行う場合は、普段着はマナー違反という場合もあります。その際は夏用の礼服を着用しましょう。

 

お墓参りの好ましい服装を「男女別」に紹介

普段のお墓参りから、改まったお墓参りまで、具体的にどんな服装を着たらいいか男女別で紹介します。

 

男性の場合の具体例

法事以外のお墓参りの場合は普段着で大丈夫ですが、黒、グレー、白、紺、ベージュなど、落ち着いた色の服を選ぶと良いですね。

白や淡い色のシャツに、黒、紺、グレー、ベージュなどのパンツを合わせると見た目がスマートで落ち着いた感じになります。

少し改まった時だったり、きちんとした印象にしたければ、襟付きのシャツ、ジャケットを羽織ると良いですね。

また掃除に時間をかけるときはジーンズもOKですが、普段のお墓参りならチノパンのほうがカジュアルさが抑えられます。

 

女性の場合の具体例

女性の場合も法事以外は普段着でOKですが、原色柄や革製品、露出の多い服は避けたものを選びましょう。

色味で言うと、白、グレー、紺、黒、ベージュ、また原色ではない淡い色味の服であれば落ち着いた印象になるでしょう。

嫁の立場で旦那の実家へお墓参りに行く場合などには、ワンピースやセットアップ、カーディガン、ジャケットなどを羽織るときちんとした印象になりますね。

 

アクセサリーや小物も?服装以外の注意点について

服装以外にも、靴、アクセサリーや小物なども気をつける必要があります。

お墓参りは遊びに出かけるものではないので、マナー違反にならない適したものを身につけましょう。

 

靴は履きなれたものを選ぶ

お墓参りの靴は、派手すぎない履きなれた靴を選びましょう。

サンダルはラフ過ぎるので避けましょう。足元が悪くケガをする恐れもあるので、つま先の隠れた靴が良いです。

またお墓周辺は砂利道が多く不安定だったり、雨で濡れていると滑りやすいところも多いです。

普段から履きなれたスニーカー、掃除に時間をかけるときや雨の日には長靴を履いていくと良いですね。

女性の場合はヒールよりもフラットな靴が理想です。そのほうが歩きやすいですし、カツカツと靴音が響かない靴を選べば周囲への配慮になりますね。

 

アクセサリーはつけないほうが良い

アクセサリーはつけないほうが無難です。

お墓参りは遊びに出かけるものではないということ、またネックレス、ブレスレット、指輪などが大ぶりだと、墓石にぶつかって傷つけてしまう可能性もあるからです

特に法事などのフォーマルなお墓参りの場では、腕時計や結婚指輪、真珠といったシンプルなアクセサリー以外はつけないほうが良いでしょう。

 

帽子はOK!だけど脱帽のタイミングは忘れずに

お墓参りに帽子をかぶって行くのはマナー違反にはなりません。

帽子は熱中症対策、寒さ対策に効果があるので、派手な色やデザインのものでなければ問題ありません。

ただし、お線香をあげるときからお墓の前で手を合わせるまでは、故人に敬意をはらって脱帽することを忘れずに行いましょう。

 

髪型は気にしなくてOK!

髪型は気にしなくても問題ありません。

また髪色についても、今ではどの年代の人でもカラーリングしたりしてるので、どんな髪色でも咎める人はほとんどいません。

 

お墓参りに持っていくと便利な持ち物を紹介

次は、お墓参りに持っていくと便利な持ち物を紹介しますね。

掃除道具、お参り道具、その他グッズ、というカテゴリーで順番に紹介していきます。

 

掃除道具

  • ほうき・ちりとり (落ち葉やゴミ掃除用)
  • タオルや新品の雑巾 (墓石掃除用)
  • スポンジ (墓石掃除用)
  • 歯ブラシ (細かな汚れ掃除用)
  • ゴム手袋 (水掃除用)
  • バケツ (水掃除用)
  • ひしゃく・手桶 (水掃除用)
  • ペットボトルの水 (水が使えない場所の場合)
  • 軍手 (草むしり用)
  • ゴミ袋

上記はお墓掃除をするときにあると便利です。掃除する箇所に合わせて持っていきましょう。

 

お参り道具一式

  • お線香
  • ろうそく
  • ライター・マッチ
  • お花
  • お供え物 (故人が好きだったもの・季節のもの)
  • 提灯 (お盆の時など、地域や家のしきたりにより)
  • 数珠

特に、お線香、ライター、お花は持参したほうが良いですね。お供え物については原則持ち帰るのがルールになっている霊園が多いので、持ち帰りやすいものにしましょう。

 

その他グッズ

  • 虫よけスプレー
  • 蚊取り線香
  • 日焼け止め
  • ハンカチ・タオル

夏場のお墓参りには上記グッズがあると便利です。

お盆のお墓参りは持参するようにしましょう。

 

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お墓参りのマナーをチェックしておこう

服装と持ち物が整ったところで、お墓参りのマナーについてもおさらいしておきましょう。

とはいえ気をつける点はそこまで多くないので、ここで紹介することを覚えていってくださいね。

 

火を息で吹き消さない

仏教では人間の息は穢れ(けがれ)たものとされています。

そのため、お線香やろうそくの火は息で吹き消さないのがマナーになります。

火を消す際は、手であおぐか、手をふって消すようにしましょう。

 

帽子は脱いで合掌する

お墓参りに帽子をかぶってきてもOKですが、お線香をあげてから合掌するまでは帽子を脱ぎましょう。

故人や先祖に敬意をはらうためです。

タイミングとしては、墓掃除を終えてお供え物をささげた後に帽子を脱ぐのが良いですね。

 

夜間・深夜のお墓参りは避ける

夜間や深夜のお墓参りは、足元が暗く転倒の危険もあるので避けましょう。

また夜間は不審者が出やすいので暗い場所に行くのは危険です。

墓地や霊園には閉園時間があるので、時間を守ることも忘れずに。

 

お供え物は持ち帰る

お供え物を放置しておくと、カラスや野生の動物に荒らされてしまう恐れがあります。

自分のお墓だけではなく周囲のお墓にも迷惑をかけてしまうので、お供え物は必ず持ち帰るようにします。

またお供え物はお墓の前で食べる、家に持ち帰って食べることがご利益につながるとも言われています。

 

お酒やジュースを墓石にかけない

故人がお酒が好きだったからといって、水と同じようにお酒を墓石にかけることはNGです。

墓石が変色したりサビの原因になってしまうからです。

お酒は缶や瓶のまま置いておくか、器に注いでお供えしましょう。

 

まとめ:お墓参りの服装は普段着でOK!落ち着いた色を選ぶのがベター

今回はお墓参りの服装について紹介しました。

結論、お墓参りの服装に決まりはありません。普段着ているもので行きましょう。

とはいえ、中には不快に思う人がいるため、派手な色や奇抜な柄だったり、革の服、露出が多い服は避けたほうがいいです。

普段着ている服の中でも落ち着いた色の服を選べば問題ないでしょう。

それでは今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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